カンダチメ史學手習

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歴史手帳はいつ発売になるのか (2017/10/29更新)

 

吉川弘文館の歴史手帳、これがいつ発売なのか、この季節になると毎年気になる。

そういうわけで季節が近づくと、本屋に足を運ぶ度に手帳コーナーをつい見てしまうのだが、いざ買うと買うまでのことを忘れるので、またいつ発売になるのかを忘れてしまう。

そういうわけで購入し始めて5年目になる今年は遂に、いつ発売か調べることにした。

 

※【10月29日追記】今年の歴史手帳の発売日は、ここ数年より少しだけ遅かった。

 

 吉川弘文館の歴史手帳

そもそも、吉川弘文館が毎年出している歴史手帳をご存知だろうか。

 

「歴史手帳」そのものは、日本史の教科書でおなじみ山川出版社などからも出版されているが、おそらく「歴史手帳」界において知名度が最も高い(※個人的な意見です)のがこの、吉川弘文館の歴史手帳なのである。

歴史手帳 2017年版

歴史手帳 2017年版

 

 一応これが2017年の歴史手帳なのだが、

  1. 166ページもある歴史百科
  2. 左ページが週間、マンスリー+右ページが方眼+当該週の祭事一覧のウィークリーというシンプルながら使いやすい手帳パート*1
  3. 万年筆でも裏抜けしない紙*2

という、ざっと挙げただけでも3つの長所がある。

そして、もし今年も金額が変わらないのであれば、これが1000円足らずで買えるのである。

 

歴史手帳についてはこんな記事がある。

 

bushoojapan.com

 

強いてリニューアル後の歴史手帳に不満があるとすれば、(BUSHOO JAPAN!にはけちょんけちょんに貶されているが、)リニューアル前にはあった吉川弘文館発行図書案内がなくなったことだろうか。

確かに広告の度が過ぎたことは否めないが、そこから興味の幅が広がっていったこともあったし、色々な切り口から史学界の流れを観察することができたという意味で稀有なページだったのではないだろうか、などと思う。

 

赤の間のワイン代

そういうわけで大学時代、歴史学 Gackt 学徒だった私も、大学に入ってすぐに、先生に吉川弘文館の歴史手帳を勧められた。当時はまだ歴史手帳の大リニューアル(2015年度)以前だったのだが、とにかく役立つから、らしい。

そういうわけで買ったのだが、一緒に先生に「毎年買え」と言われたのを覚えている。曰く、先生が指導している院生は、巻末の附録だけあれば良いということに思い至り、ある年度に一度だけ買って、それっきり古い年度のものを使い続けているという。だが、それは恥ずかしいから「毎年買え」ということらしい。

 

それ以来、私も馬鹿正直に毎年買っていたのだが、当時は手帳を必要とする暮らしでなかった上に、就職活動などで手帳を使うようになる頃には、もう少し大きいものを使うようになり、結局毎年買ってはみるものの、使う機会がなかった。

大学を出ても、なんとなく毎年買っていたのだが、ある年の冬、ふとこれが「赤の間のワイン代」でないかという気になった。

 

赤の間のワイン代というのは、こんな話である。

18世紀後半、気前の良いジョージ3世が、赤の間と呼ばれる部屋に衛兵室を設け、当直中の衛兵にフランス産の赤ワインを毎日1本ずつふるまった、ということに端を発した「赤の間のワイン代」というものがあったが、ジョージ3世もこの世を去って既に久しく、衛兵室の存在もとうに人々から忘れ去られていたが、それでもワインだけは相変わらず大量に消費されていた。 (Wikipedia日本語版「アルバート (ザクセンコーブルク=ゴータ公子)」より)

つまり端的にいえば毎年買うのは無駄ではないかという話なのだが、2015年のリニューアルで手帳としてもだいぶ使い勝手がよくなったし、来年こそは目的を見つけて買おう、と考え、つい買ってしまう次第なのである。

 

歴史手帳はいつ店頭に並ぶのか

前置きが長くなったが、そういうわけで毎年歴史手帳を買っている私にとって、いつ発売になるのかというのは死活問題なのである。

 

例えば、毎年買っているほぼ日手帳ほぼ日刊イトイ新聞)の1月版は、8月頃になると告知を始めて、概ね9月頭(今年は9月1日)に販売を開始する。また、同じく毎年使っているトラベラーズノートはだいたい9月中旬(今年は9月14日)発売である。

手帳の発売時期というのは、基本的に毎年そう変わるわけでもない。だいたい早いものでは9月に店頭に並び始め、秋が深まってくる頃に”旬”を迎える。

 

そういうわけで、吉川弘文館のサイトに行って、ここ数年の発売日を調べてみることにした。

 

調査結果

年度 発売日
2011 2010/10/15
2012 2011/10/21
2013 2012/10/22
2014 2013/10/21
2015 2014/10/21
2016 2015/10/22
2017 2016/10/21

 

というわけで、これが吉川弘文館の書籍検索から調べた、2011年度~2017年度版の発売日一覧である。こうやってみると、だいたい10月21日か22日ということがわかる。

 

ということは……今年もおそらくそのくらいになるのだろう。まだ1ヶ月以上あるので、今のうちに手帳に書いておこうか。

 

【10月29日追記】2018年の歴史手帳

www.yoshikawa-k.co.jp

 

今年の歴史手帳が発売になった。発売日は10月27日と、例年より遅かった。

私は出版業界の人間ではないので、理由はわからないが、とにかく10月下旬、というのはほぼ決まっているらしい。

 

個人的なことを言うと、実は今年の歴史手帳も去年の歴史手帳もほぼ真っ白だったので、無理をして購入する必要は全くない気もするが、やっぱり買ってしまう気がする。来年こそは活用法を見つけられたら良いのだが……。

*1:例えば能率手帳No.1、ほぼ日手帳weeks、無印良品のマンスリー・ウィークリーノート、トラベラーズノートの週間フリー+メモ(こちらにはマンスリー部分がない)なんかと同じレイアウトである。

*2:明言されているわけではないので責任は負えないが、私の手元にあるCentry(プラチナ)のF+古典ブルーブラック(プラチナ)という組み合わせだとまったく裏抜けしない(裏移りもほとんどしない)。ただ、もともと古典ブルーブラックは裏抜けが少ないので、インクフローが多い万年筆(パイロットなど)では少し裏抜けするかもしれない。